チェスの初心者は何から学ぶべき?
いろいろなプレイヤーがそれぞれのレートの視点で既にたくさん語っている内容ですね。せっかくなので私も何か語ってみようと思い付いた次第です。お暇でしたらどうぞお付き合いください。巷で良く語られている、チェスを始めたばかりの初心者が何を学べばよいのか?という話題。最近ふと私なりに思い付いたことがありました。lichessのブログ機能も使ってみたいところだったので今回はこれをテーマにお話ししていきたいと思います。
序盤・中盤・終盤どこからやるべき?
カタカナで書くとオープニング、ミドルゲーム、エンドゲームですね。基本的に大まかにこんな感じで分類されて話が進められることが多い印象です。
さて、みなさんは何処から手を付けるべきだと思いますか?
まずはそもそも何をするのかをそれぞれ見ていきましょうか。
序盤(オープニング)
名前の通りですが、チェスを始めるに当たって最初の部分ですね。とりあえず初期配置から10手くらいまでという印象でいいでしょうか。
さて、何をしましょうか?
私の持っている序盤ですることの印象は、定跡を調べることですね。
でもこれは多くの方にとって想像に難くないことかもしれませんね。私なりに別の物に例えるとするならば、新しく見つけた気になる飲食店に入って席に着いてからすることのような印象です。
とりあえず席に着いてからすることと言えば『メニュー表を見る』ではないでしょうか?
最近は券売機が多い?
まぁそういうこともあるかもしれません。そういう方は喫茶店を想像してみてください。多分メニュー表を見るという流れが思い浮かぶはずです。
さて、この『メニュー表を見る』ということについてですが、チェスで言えば何なのでしょうか?
私の回答は、定跡調べです。
と言っても、チェスをはじめたての方が定跡を調べるなんて随分ハードルが高いように思えますよね。何せどこに何があるのか分からない状態から自力で調べなければなりません。
私なりのおすすめの方法をお伝えしてみようと思います。これは私が初心者だった時にやっていた方法ですので、割と自信のある方法です。
それは、wikipediaを見ることです。
ネット検索が当たり前になった近年において、他人からドヤ顔で言われてもまるで役に立たなさそうなアドバイスとか思いましたか?
でもちゃんと理由はあるんです。
何と言っても見やすい。これに限ります。私の文字だけでは伝わらないと思いますので、とりあえずリンクを貼ってみますね。
リンクは日本語版のwikipediaのオープニングです。
結構見やすいと思いませんか?
私がこれらを見ていたのは4,5年前の話ですが、当時定跡とはなんぞや!状態だった私としては見ていて楽しかった記憶があります。
とりあえず初心者には難しい定跡の手順なんかは省いてしまってその定跡名が決定されるまでの5手以内くらいを見せたらいいんじゃないかというのが私の持論です。
ではこれを見せて私は何をさせたいのか、というと?
この中から気になった形をとりあえずやってみてはいかがでしょうか、というのが私の提案です。
チェスの定跡は外国語なのでもしかしたら中には厨二心の琴線に触れる名前があるかもしれません。もしそんな定跡名を見つけたのなら、定跡の良し悪しに関わらずまずはやってみましょう!きっと楽しいはずです。
私は『シシリアン・ディフェンス・ドラゴンバリエーション』という黒の定跡が好きです。この形が決定するのにちょうど5手かかります。
私は通常『ドラゴン』と呼んでいるのですが、このドラゴンを私が見つけたのがwikipediaです。当時いろいろな定跡を漁って、どうにか知り合いに勝とうとしていた時期なのですが、そんな折に見つけたのがこの定跡。
ドラゴン.....
かっこよくないですか?
かっこいいですよね!
ドラゴンですよ!口からブレスを吐いて敵を一掃するんですよ!
かっこよくないですか!!!
かっこいい(殴
すみません、つい取り乱してしまいました....
ともあれこんな風に自分の興味のある定跡を見つけるのが最初の一歩としてはいいんじゃないかと私は思っています。
先ほどのたとえで言うならば、メニュー表の中から気になった料理をピックアップして注文する感じです。
これも私の持論ですが、日本人でチェスをやっている人のほとんどは趣味でやっていると思っています。せっかくの趣味なのですから楽しまなくては。私はそう思っています。趣味は楽しんでこそだと思っていますので。
なんとなく文章量的に気づかれる方もおられるかもしれませんが、このブログのタイトルへの私の回答は『序盤』です。
え、じゃあこれで内容は終了?
いえ、ちゃんと中盤と終盤についても書きますのでご安心を。
では早速次で中盤について書いていきたいと思います。
中盤(ミドルゲーム)
一口に中盤と言ってもやることは様々です。正直私には何をすべきか理解しているとは言えません。私の知っている範囲で書かせていただくことをご容赦ください。
とりあえずいくつか挙げてみましょうか。
- タクティクス
- 戦略
- 研究
とりあえずざっくりと分けるならこんな感じでしょうか?恐らく他にもあると思いますし、もっと別の考え方もあるかもしれません。これは現在の私が思い付く内容ということになります。
まずはタクティクスについてですが、これは既に説明不要だと思います。lichessにたくさんありますね。puzzlesのボタンをクリックすればすぐに開始できます。これほど簡単なことはなかなかないでしょう。オンラインチェスの普及と発展に感謝です。
さて、これについて私の主観を述べさせていただきますと、タクティクスは漫然とただやるだけでは初心者がチェスの上達を目標として行うには難しいのではないかと思います。
これも私の主観を元にした感想なのですが、知らないゲームのパズルをいきなりやったとしてそんなに簡単に解けるでしょうか?いえ、解けなくても問題はないのかもしれません。こういう手筋があるんだなと覚えるためにやるというのならば十分有用であると私も思いはします。
ですが、先ほども書きました通り私は多くのチェスプレイヤーは趣味でチェスを楽しんでいるものだと考えています。その場合、いきなりタクティクスをやるというのはとても手軽で簡単なのに対して、趣味としての満足感、楽しさというものに欠けるのではないかと感じてしまうのです。
では、タクティクスは初心者に不要か?
私はそうも思いません。タクティクスをやることがチェスの上達に繋がり、ひいてはそれがチェスそのものを楽しむことにつながるというのは大いにあります。しかしまず初めにお勧めするかと言われれば私はお勧めしないというのが私の回答です。
もちろんタクティクスをやることが楽しいのであればどんどんやるのが良いと思います。趣味は楽しんでなんぼですからね。
では次に戦略ですね。はっきり言いましょう。中級者以降でいいです。要りません。初心者にこれをお勧めする人がいるのならば、それは恐らく相手のレベルを勘違いしているのでしょう。
中級者以降と言いましたが、lichessのレートで言うなら、
Rapid 1800\~
Blitz 1800\~
私の印象ではこのくらいだと思います。中級者という定義が人に依って異なるかもしれませんが、過去の私の感覚を参考にするならば、Blitzレートが1800以下では戦略を考える以前に見落としがたくさんあり、まずはそちらの改善を心掛けることで手いっぱいになると思われます。
また、Bulletはそもそも人に依って向き不向きがありますのでレートで参考値を示すには不適であると思われます。
Classicalは悩ましいところなのですが、私自身がほとんどやっていないためあまり語れないというのが正直な所です。ただ個人的には、lichessのレートで最もその人のパフォーマンスを見やすいのはBlitzという印象を持っているので、Classicalも自身のBlitzレートを参考に考えていただけたら良いのではないかと思います。
では最後に研究です。率直に言いましょう。不要です。これも戦略を考えられるようになった頃で良いと私は考えます。もしくはBlitzレート1700くらいになったら考えてみてもいいかもしれませんね。ここで私が言う『研究』とは主に定跡研究のことなのですが、研究をしているとその定跡が持つ戦略が見えてきたりもしますので、戦略を考えるのが先か、それとも研究を先にやってみるかはその時の興味の向き具合で良いのではないかと思います。
まとめると、中盤に関しては基本的に初心者にはお勧めしないという結論になります。タクティクスに関しては、特にこれと言ってお勧めはしませんが、楽しめるならやってみるのもいいのではないかという感覚です。
中盤については例えるのが難しかったので書いていませんでしたが、序盤についての部分で例えた飲食店の例で話すならば、どちらかと言えば料理をよりおいしく食べるための追加トッピングや、食べ方の工夫などと言ったものに当たるのではないかと思っています。
いずれにせよ、お店に初めて入って最初に考えることではないように感じますね。
終盤(エンドゲーム)
終盤。文字通りチェスと言うゲームの最後に登場するキャラクターです。
私は終盤の知識について自分が少ないと考えているので、これまたお勧めはしないという主張になるわけですが、これに関しては私のお勧めとは関係なく個人差があるような気がします。
終盤は勝敗に直結する部分であるため、もし仮に序盤・中盤を完璧な指しまわしで指し切ったとして、ここで間違えると今までの苦労が水の泡になります。そしてさらに厄介なのが、終盤を迎えるころには大抵持ち時間は切迫しており、序盤や中盤のように余裕をもって考える時間がないということです。
この点をみると終盤は事前にしっかり勉強しておいてから対局に臨むというのは、チェスの勝負に勝つことを楽しむ場合には合理的であるように感じます。
ただ、私が今回話している内容は初心者にとって必要かどうかなので、今の内容が適しているかどうかは判断に困るところがあります。
何故?
そう思われるかもしれません。では少し考えてみてください。初心者というのは最近チェスを知ったというレベルで指し手がどうとか考えられるほど熟練しているでしょうか?
私はそういうことはないと思っています。初心者の対局で終盤まで縺れ込み、終盤の知識があれば勝てたという局面になることは非常にまれであると私は考えているからです。たいていの場合は序盤のトラップや中盤の見落としや頓死、あるいは指し手がよくわからないことによる膠着状態など、終盤の技術力を問われる以前に遭遇する別の終局の可能性のほうがはるかに高いと思われます。
以上のことから私は"初心者"には特段終盤をお勧めする理由がないように感じられるのです。
しかし例外もあると思います。日本でチェスをプレイする人には、既に他のボードゲームで十分な実力があるような方も存在すると考えられるからです。
例を挙げますと、将棋、囲碁、オセロあたりでしょうか。特に将棋プレイヤーであればチェスと似た感覚を既に持っており、序中盤の安定感が非常に高く、初心者であったとしても既に初心者レベルではない実力だと言うこともあるでしょう。そうなれば終盤で競り合うような局面になる可能性は高くなるかもしれません。
また、囲碁やオセロなどでも似たようなことがあるのではないかと私は思っています。チェス以外のボードゲームでボードゲームの指し方を知っている場合、"読み"というのが十分優れており、それが実力を大きく向上させることに繋がっているかもしれません。
そんなわけですから一括りにして言いづらかったりするのですが、少なくとも他のボードゲームをやっていたわけではない普通の初心者であれば、いきなり終盤を頑張る必要はないでしょう。
先ほども使った飲食店の例を使うならば、終盤は締めなわけですから、初めて訪れた飲食店で締めから選ぶのはなかなか難易度が高いように思えます。
最後に
長々と書いてきましたが、やはり結論は『序盤』です。その中でもとりあえずは定跡を見てみるのが一番良いのではないでしょうか。メニューを見ながらゆっくり好きなものを選んで、それから始めるほうが楽しくやれるように感じます。
たくさん私の主張を書いていますが、私はチェスをやっていて楽しければそれが一番良いと思っているので、もしこれを読んだ方が『最初はタクティクスが一番だ』と思われても、『いいや、チェスの最初は終盤に限る』と思われても良いと思っています。
私が願うのはただ一つ。
楽しいものを見つけてください。せっかくの趣味なのですから、楽しいのが一番です。そしてもしいつか対局する機会がありましたらお互いの主張を全力でぶつけ合いましょう!
私、実は結構チェスうまいんですよ。
なんて冗談ですが、もし対局機会がありましたらよろしくお願いします。
それでは初めてのブログはこの辺りで締めたいと思います。
ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。
良きチェスライフを\~
written by やきいも